COLUMN

2020.03.28

5歳から始める習い事!何を習わせたらいいの?

子どもが5歳になると、保育園や幼稚園でも年長さんになり、そろそろ小学校への入学準備も始める頃ですね。赤ちゃんの頃と比べると、いろいろなことができるようになってくる年頃です。保育園や幼稚園の友達で、何か習い事を始めている人もいるのではないでしょうか。また、我が子にも何か習い事をさせたいと思っている人もいるでしょう。この記事では、5歳児はどんな発達段階にあるのか、また、5歳からの習い事にはどんなものが向いているのかを解説します。

5歳児はルールやマナーを理解できる

5歳児になると、保育園や幼稚園での集団生活にもずいぶんと慣れてきて、先生の話をきちんと聞けるようになってきます。単に話が聞けるというだけでなく、どういう話をしているのか、何をしなければならないのかという内容まで理解できるようになってくる年頃です。自分の感情だけで動くのではなく、ルールに従って動くこともできるようになってきます。また、公共の場ではどう過ごすべきなのかというマナーも身についてくる年頃です。今は先生の話を聞かなければならないときだというのも、理解できるようになります。 習い事に通うと、先生やコーチが一つの技について、やり方を説明してくれます。その説明をもとに子ども達が実践するのを見て、より上手に行うためにはどうしたらいいかを先生やコーチがアドバイスしてくれるのが一般的です。先生やコーチのアドバイスを聞いて、自分なりに直そうとすることによって、できなかったことができるようになったり、やりやすくなったりします。5歳児は理解力が身についてくる年頃ですので、単に楽しく習い事に参加するものよりも、上達をめざすことができる習い事に挑戦することが可能です。そういう意味で、5歳児になると、選べる習い事の幅が広がっていくといえるでしょう。

運動によって筋力や心肺機能を高めやすい

5歳児は、それまでの年齢と比べて筋肉も強くなってくる年頃です。普通に走ることやジャンプすることはもちろんですが、片脚でケンケンをしたり、ジグザグに走ったりするなど、さまざまな動きができるようになってきます。マットや鉄棒、ジャングルジムなどを使った遊びや運動も好んで行う年頃です。いろいろな種類の運動遊びができるようになってきますが、まだ発達段階の途中ですので、十分にできるようになっているとはいえません。しかし、この年代からいろいろな動きを教えて鍛えていくことによって、運動能力を伸ばすことが期待できます。さらに、運動することによって筋力をつけたり、心肺機能を強くしたりすることが可能です。運動して身体を鍛えることによって、丈夫で強い身体を作ることができます。その結果、病気にかかりにくくなって、より健康的に過ごすことができるでしょう。運動のなかでも全身の筋肉を鍛えることができ、適度な負荷がある水泳や体操は、5歳頃から始める習い事として適しています。

一定時間なら集中力を持続できる

5歳児になれば、30分程度の時間なら集中力を維持することができるようになります。また、道具を使うのも上手になってくる頃です。はさみを使って直線や曲線、斜めの線を切ることもできるようになります。ホチキスやスティック糊なども適切な使い方ができるようになる年齢です。また、クレヨンや鉛筆で丸や四角、三角などを描いたりすることもできます。人間の顔と身体を描くこともできますし、自分が経験したことを絵で表現することもできるようになることの1つです。習い事にお絵描き教室を選べば、絵を描く力や工作をする力を伸ばすことができます。また、想像力や創作力などを伸ばすこともできるようになるでしょう。 ひらがなを書けるようになったり、簡単な本なら読めるようになったりする子どももいます。机の前にじっと座っていられるようにもなってくるので、習字を習わせてもよいでしょう。ひらがなやカタカナを始めとした文字への興味が広がっていきます。また、習字は集中力を高めることができる習い事の1つです。さらに、ピアノやヴァイオリンなどの楽器も、幼児向けのクラスは1回が30分程度のレッスンから始まりますので、始めやすい習い事といえるでしょう。小さいうちから音楽に慣れ親しむことで、自然と音感やリズム感を育むことができます。

スポーツに必要な体の動きが備わる年齢

5歳児は、運動能力も発達してくる年齢です。マットで前回りをしたり、横にごろごろと転がったりすることができるようになります。鉄棒も前回りができるようになりますし、特に運動が好きで得意な子なら、逆上がりにも挑戦し始める年頃です。ボール遊びも上手になります。2m以上離れたところにいる相手に向かって下からボールを投げたり、相手が投げたボールを両手で受け止めたりすることも可能になる年齢です。ボールを片手でも投げられるようになってきます。 ボールを蹴ったり、ドリブルをしたり、的当てをしたりする遊びも喜んで行うようになってくる年頃です。スポーツをするのに必要な動きが少しずつできてくる頃ですので、運動系の習い事をさせてあげるとよいでしょう。この頃から運動系の習い事をさせてあげると、運動神経も発達し、運動が得意になったり運動が好きになったりする子どもが多いです。サッカーや体操など、身体を思いっきり使って動く運動系の習い事は、男の子でも女の子でも、特に活発で外遊びが大好きな子どもに人気がある習い事の1つといえるでしょう。

バランス感覚やリズム感が備わる時期

5歳児になると、片脚で立ってバランスを取れるようになったり、スキップが上手にできるようになったりします。音楽に合わせて身体を動かすこともできるようになってくる年頃です。保育園や幼稚園でのリトミック遊びやリズム体操などを喜んで行うようになってきます。そのため、音楽に合わせて身体を動かすダンスやバレエ、新体操などの習い事を始めるのに適している時期です。ダンスやバレエ、新体操などを習うと、音感やリズム感を養うことができます。また、身体の柔軟性や身体能力も高めることができるため、将来的にケガをしにくい身体づくりを行うことが可能です。自分の身体を使って感情表現をしますので、表現力も育てることができます。 一般的に、ダンスやバレエ、新体操などは、幼児のうちは音楽やリズムに合わせて楽しく動くことに主眼を置いて指導が行われる傾向です。最初からいきなりポーズを教えることはあまりありません。ポーズなどはレッスンを続けるうちに少しずつ教えてもらえます。そのため、無理なく楽しみながらレッスンを続けていくことができます。なかには個人指導の教室もありますが、年代が同じくらいの子どもでクラス編成されて、レッスンが行われるのが一般的です。発表会がある教室なら、年齢が上のクラスの人たちと一緒にレッスンする機会もあります。目標となる人を間近に見ながらレッスンすることができるので、いい刺激になるでしょう。集団でレッスンする場合は、協調性も養うことが可能です。

5歳児は仲間を作り一緒に楽しく遊べる

5歳児になると、自分一人のことだけでいっぱいになるのではなく、周りを見ながら行動できるようになってきます。自分から仲の良い友達を見つけて遊べるようにもなる年頃です。他の人たちと協力して1つのことを行ったり、周りの人の気持ちを理解して動けるようになったりします。また、グループで行動するときに、自分の気持ちを前面に出さずに少しくらいなら我慢もできるようになってくる年齢です。少しずつ社会性が身についてくる年頃といえるでしょう。 しかし、基本的には、誰とでも仲良くするというよりも、お気に入りの友達と楽しく過ごすことを心地よいと感じる傾向にあります。そのため、仲良しの友達と一緒に習い事をすると、楽しい時間を過ごすことができるでしょう。仲良しの友達と一緒に習い事をすることで、その友達とさらに仲良くなれるきっかけにもなります。また、大人数で1クラス編成が行われているような習い事よりも、ある程度少人数でクラス編成が行われている習い事を選ぶ方が向いているといえるでしょう。

お手本を上手にマネできる

5歳児になると、先生の動きやお手本をまねして動くことが上手になってきます。習い事をして上手になるためには、まず先生の動きやお手本をじっくり見ることが必要です。そして、それをまねするところから始まります。また、自分と先生の動きやお手本とはどこが違うかな、と考えることも上達のポイントです。そのため、観察力が優れている子や細かいところまでよく気が付く子どもは、どんどん上手になっていきます。また、習い事を続けていくなかで、自然と観察力も養われていくでしょう。 先生の動きやお手本をまねして上手になっていく習い事には、ピアノやヴァイオリンなどの音楽系やダンス、バレエなどの舞踊系、空手、習字などがあります。先生の動きや見本をまねすることも大切ですが、同じクラスの友達や、少し年齢が上の上手な子を見てまねすることも、良い刺激です。そのため、複数人でクラス編成されているものや、少し上の年齢の子どもと一緒にレッスンできるものを選ぶと、より観察力も養われるでしょう。同じクラスの友達や少し上の年齢の子どもは、5歳の子にとっては先生よりも身近なため、自分も頑張れば上手になれるかもしれないという目標にもなります。

知的好奇心が高まる時期

5歳児になってくると、自分の思っていることを文章にして話すことができるなど、論理的に考えられるようになってきます。また、絵を見てお話しを作るなど、想像力を働かせることや、創作遊びなども喜んで行うようになる年齢です。いろいろなものに興味を持つようになり、知的好奇心も旺盛になります。語彙も増えてきますので、しりとりやなぞなぞなどの言葉遊びも、大人と一緒に楽しめるようになる年頃です。また、数についての概念も出てきます。20くらいまでの数が唱えられるようになり、どちらが多いか・少ないかを判断することができるようになる年齢です。 5歳児は、知的好奇心を満たせる幼児教室や英語教室に通わせるのにも向いています。新しい知識を増やしたり、頭を使って推理したりすることを、勉強としてでなく遊びとして捉える年齢です。そのため、子どもの知的好奇心を引き出せるカリキュラム編成が行われており、子どもが楽しく通える教室を探すのがポイントです。教え方や教えている内容は教室ごとに異なりますので、いろいろな教室の見学や体験レッスンを受けてみて、子どもに合ったところを選ぶといいでしょう。

親がつきっきりにならない習い事も選べる

5歳になれば、自分のことは自分でできるようになってきます。たとえば、脱いだ洋服をたたんだり、簡単な掃除や片づけを自分で行ったりするなど、身の回りのことも親の手助けなしに自分で行うことが可能です。また、親がそばにいなくても、一定の時間であれば理解して過ごすことができるようになります。このため、親がつきっきりでそばにいなくてもいい習い事をさせることも可能です。習い事によっては、幼児クラスの場合、レッスンをしている間に親も一緒にそのクラス内に入って子どもの様子を見なければならないものもあります。 特に、月齢の低い子どもを対象とした習い事は「親子で」と銘打ったものや、親も子どものレッスン中は教室内にいることを求められるものも少なくありません。しかし、5歳児を対象とした習い事の場合、親は教室まで送り迎えをするだけでよく、レッスンは先生と子どもだけで行うものも増えてくる傾向です。こうした習い事では、親がそばにいないことで、自然と子どもの自立を促すこともできます。

子供がやる気を維持できる習い事を選ぼう

5歳児になると、保育園や幼稚園でも年下の子の面倒を見たり、お気に入りの友達と仲良く遊べるようになったりするなど、社会性が養われてきます。また、集団行動にも慣れてきて、ルールやマナーなども身についてくる年齢です。手先が器用になり、運動能力も発達してきて、知的好奇心も旺盛になります。また、基本的な生活習慣なども身についてくる年頃です。ある程度いろいろなことができるようになってきて、理解力も増してきますので、さまざまな習い事を始めるのに適した年齢であるといえます。 また、5歳頃になると、子どもの個性もはっきりしてきて、好きなものや得意なものなどが出てくる傾向です。5歳児に習い事をさせるなら、子どもの個性も考えたうえで、楽しく続けていけそうな習い事を選びましょう。習い事の教室を決める際にも、それぞれの教室によって方針や教え方などは異なります。そのため、教室を決める際には、見学に行ったり、体験レッスンを受けさせてもらったりして、子どもが楽しく過ごせているかも検討しましょう。