COLUMN

2020.02.20

社会人に人気な習い事は何?目的別におすすめな習い事を紹介

社会人になると、仕事が忙しくて職場と自宅を往復するだけという日が続くことがあります。生活の大部分を仕事にあてるようになると、スポーツで汗を流したり好きなことに熱中したりする時間も減りがちですよね。そんな日々を単調で味気ないと思う人もいるでしょう。生活に少しだけ変化をつけたいときには、習い事をはじめるという選択肢があります。ここでは、社会人が習い事をするメリットと、「運動不足を解消したい」「新しいスキルを身につけたい」といった目的別におすすめの習い事を紹介します。

みんなが習い事をはじめたきっかけは何?


そもそも、習い事をはじめるきっかけにはどのようなものがあるのでしょうか。まずあげられるのが、「興味や関心があるため」という自主的なきっかけです。もとから興味・関心のあるものなら習い事としてうってつけですよね。習い事や趣味は社会人の生活を豊かにする重要な要素であることがわかります。 つぎに多いのが「健康のため」「ストレス発散のため」というきっかけです。仕事中心の生活のなかで心身の健康を維持するうえで、習い事は一定の役割を担っています。体を動かすスポーツ系の習い事も、何かとストレスの多い現代社会のなかでの健康志向には欠かせません。 「自分磨きのため」「スキルアップのため」というきかっけも多く見られます。「きれいになりたい」「ダイエットをしたい」といった仕事以外の外見的なことから、「IT知識や礼儀作法を身につけたい」といった仕事に直結したことや社会人としての成長に関することまで多岐にわたります。こういった向上心を持つことで、よりいっそう習い事に打ち込むことができるようになるでしょう。 また、「人脈を増やすため」というきっかけをあげる人もいます。同じ趣味に打ち込む仲間がほしい人もいれば、新たな異性との出会いを求めている人もいるようです。さらに、ビジネス上の人脈づくりのためというケースもあります。習い事は基本的に複数人で同じことに取り組むため、絆やつながりが生まれやすいともいえるでしょう。

実はメリットが多い!社会人からはじめる習い事


習い事は子どもや学生がするものと考えている人は少なくありません。「もう働いているし、今さら習い事をしてもなあ!?」と思っていませんか。実は、そんな社会人にこそ習い事をするメリットがあるのです。 第一のメリットは、新しい出会いがあることです。会社勤めをしていると、日々顔を合わせるのは同じ職場の上司や同僚だけという人も多いのではないでしょうか。習い事に通うことで、共通の趣味や興味を持つ人と知り合うことができます。そこで友人ができたり、あるいは恋人関係に発展したりと、人生で重要な出会いをする可能性が広がります。年齢や職業もばらばらの人たちと幅広く交流することで人脈が広がり、新たな居場所や価値観を持つことにもつながります。 第二のメリットは、ストレス発散になることです。会社から離れて習い事に没頭しているときは、社会人としてのしがらみを感じることなく、仕事を忘れて好きなことに熱中できます。自分らしく過ごせる時間は、大切なひとときとなるでしょう。 第三のメリットは、成長する喜びを味わえることです。どんな分野の習い事でも、こつこつと努力を重ねることで知識が増えたり上達したりします。自分の興味のあること、好きなことに取り組むわけですから、その喜びは大きいものです。成長することで自信にもつながります。

ダイエットや健康重視の人におすすめな習い事9選


健康のためになる習い事といえばスポーツ系ですね。せっかくなら体を動かして「健康にいいことをしたい!」「ダイエットをしたい!」という人におすすめの習い事を紹介していきます。

#ダンス
ダンスは今や中学校の体育で必須となるほど生活に身近なものです。大人の習い事として社交ダンスが流行したこともあります。一言でダンスといっても、ヒップホップダンス、ジャズダンス、ベリーダンス、フラダンスなどさまざまなジャンルがあります。それぞれに特徴がありますが、音楽に合わせて体を動かすということは共通です。最初は恥ずかしいかもしれませんが、ステップを覚えて踊れるようになると爽快ですし、同時にリズム感も鍛えられます。

#スポーツジム
マンツーマンでトレーナーの指導が受けられ、多様な運動プログラムが用意されている施設といえば、スポーツジムです。マシンを使ったストレッチや筋トレ、加圧トレーニング、ウォーキング、ランニングなど、さまざまな運動に取り組めるのがスポーツジムのメリットです。ダンスや水泳を取り入れたエクササイズを実施しているジムもあり、その日の気分や身体の状態に合わせたトレーニングが可能なのもうれしいポイントですね。ウォーキングやランニングを屋外で行うとなると、天候や道路状況に左右されることがありますが、ジムであれば好きな音楽を聞きながら自分のペースでこなすことができます。

#ゴルフ
社会人のたしなみ、取引先との接待として親しんでいる人も多いのがゴルフです。ゴルフにはビジネスにおけるコミュニケーションツールという側面もあり、習っておいて損はないスポーツといえるでしょう。初心者の場合、いきなりコースに出るのはハードルが高いので、最初は練習場でレッスンを受けるのが賢明です。ゴルフの道具は高いというイメージがありますが、クラブやシューズなどの道具一式はレンタル可能です。室内で行うインドアレッスン、スクリーンに映し出されたゴルフ場で擬似的なラウンドが楽しめるバーチャルラウンドレッスンなど、さまざまな練習プログラムが用意されています。実際にラウンドに出るときも、インストラクターの指導を受けながら回るラウンドレッスンがあり、プレー人口が多いぶんシステムも充実しているスポーツといえそうです。

#テニス
テニスは年齢や性別に関係なく楽しめるスポーツです。さわやかなイメージがありますが、実際にはボールを追ってコートを動き回り、全身を使ってラケットを振るため運動量はかなりのものになります。思いきり体を動かしたい人に向いているスポーツです。また、基本的に相手とラリーをするため、ひとりで黙々とトレーニングをするのは気が進まないという人にもおすすめできます。時間や天候を気にせず楽しみたい人や日焼けをしたくない人には、インドアのテニススクールという選択肢があります。

#サッカー
サッカーというと、学校の部活や子ども向けのクラブチームを思い浮かべる人が多いと思いますが、大人を対象としたスクールもあります。ボールを追ってフィールドを走り回るため、短い時間でもかなり汗をかくハードなスポーツです。チームプレーなので仲間と機能的または頭脳的に体を動かしたい人におすすめです。かつてプレーしていたという人はもちろんのこと、サッカーをやりたかったけれど機会がなかったという人や、子どもにサッカーを教えたいという人まで、幅広い年代の人が通っています。また、サッカーに比べ手軽に少人数でできるフットサルもありますので、自分の目的や好みで選んでください。

#バドミントン
バドミントンは、本格的に取り組めばシャトルを高速で打ち合うハードなスポーツですが、手軽なレクリエーションとして楽しむこともできます。日常的になじみのある人が多く、はじめやすいという点もメリットですね。ラリーを続けられるようになるといっそう楽しくなりますし、全身の運動にもなります。

#卓球
卓球はバドミントンやサッカーほどハードではなく、歳を重ねてからも続けられることから多くの人に親しまれています。また、卓球は身体だけでなく頭も使うスポーツです。勝つためにはコース取りや戦術が重要で、相手のボールを打ち返すには瞬間的な判断能力が必要となってきます。戦術で勝つという独特のおもしろさに夢中になる人も多いでしょう。卓球台を置いているレジャー施設なども多いので、いろいろな場所で手軽に楽しむことができます。

#ヨガ
ヨガの語源は、サンスクリット語の「ユジュ(繋ぐ・結びつける)」という言葉です。身体と心を結びつけるものとして、今では健康維持や心身のリラックスのために取り入れる人が多くなっています。場所を選ばず、ヨガマットを敷けばどこででもできることなどから、女性を中心に高い人気を得ています。また、室温39度前後、湿度60%前後に保たれた室内で行うホットヨガは人気が高く、特に新陳代謝のアップやダイエット効果を期待して習う人が多いのも特徴です。

#ボルダリング
ボルダリングとは、フリークライミングの一種です。フリークライミングとは、道具に頼らず、自身の体力と技術で岩を登ることを指します。ボルダリングで登るのは5m以下のそれほど高くない壁ですので、初心者でも手軽に楽しむことができます。インドアでボルダリングが楽しめるジムが増えてきたこと、特別な道具が必要なくクライミングシューズとチョーク(滑り止め)だけで手軽にはじめられることなどから愛好者が増えています。上手に登るためには頭を使う必要があり、筋力と集中力が同時に鍛えられます。

スキルアップが目的な人におすすめな習い事5選


仕事や私生活で役立つスキルを身につけたいという人は、どういった方面でスキルアップしたいかを決める必要があります。そんなときにおすすめの習い事を紹介します。

#英会話
英会話はいつの時代も人気のある習い事です。「海外旅行先でコミュニケーションをとりたい」「仕事で必要」など習う理由はさまざまですが、世界の人口のうち約25%の人が英語を使用していることを考えると、さまざまなシーンで役に立つスキルといえるでしょう。
#料理教室
食は生活の基本であり、健康にも役立てられることから、男女を問わず人気があります。料理の基礎から盛りつけまでしっかり学ぶことができます。また、多くの料理教室がグループでレッスンを受けることから、生徒同士の交流が生まれやすく、友人や恋人との出会いのきっかけとなることも多いようです。

#簿記やファイナンシャルプランナーなどの資格を学ぶ
生きていくうえで絶対に避けて通れないのがお金に関することです。簿記やファイナンシャルプランナーは、資格取得を目指すことでキャリアアップにつながるだけでなく、実生活でも役に立ちます。また、つぎの試験でファイナンシャルプランナー3級に合格するといった明確な目標を決めることで、勉強の計画を立てやすいのもメリットですね。

#着付け
和装のよさが見直されつつあるなかで、日常的に和服を着たいという女性に人気の習い事が着付けです。着物の着方だけでなく、日本の伝統や美しい所作も学ぶことができます。本格的に取り組んでキャリアアップすれば、実際に美容室で働いたり講師として活躍したりすることも可能です。冠婚葬祭の際にも役立ちます。

#パソコン教室
仕事をする際にパソコンスキルは必須ともいえるものです。パソコンは、できる範囲が広いぶん教室のメニューも多岐にわたっています。「WordとExcelを使えるようになりたい」「デジカメから写真を取り込んで年賀状を作りたい」など、やりたいことや目標をしっかり決めてから習うとよいでしょう。

発想力や感性を磨くことができる習い事5選


発想力や感性を磨きたい、ひと味違う技術を身につけたいという人には、アート系の習い事に取り組んでみてはいかがでしょうか。

#絵画
絵が上達するのはもちろんのこと、集中力と観察力も養うことができます。本格的なデッサン、水彩画、油彩画のほか、のびのびと楽しめる絵手紙教室といった選択肢もあります。紙と鉛筆、絵の具と筆があればはじめられる手軽さも魅力ですね。

#書道
単純に字が上手になるだけでなく、集中力やバランス感覚も養われます。「文字は人なり」という言葉のように、日本では文字は書いた人の人柄や教養まであらわすとされてきました。美しい文字はそれだけで好印象を与えます。さらに、ご祝儀袋の表書きなど、毛筆が必要となるシーンで活かすことができます。

#茶道
かつては嫁入り修業のために茶道を習っていた女性も多かったそうです。伝統作法を学ぶことで、お茶碗を持つ、お辞儀をするといった美しい立ち居振る舞いを身につけることができます。日本ならではのおもてなしの作法を学ぶには最適の習い事です。

#陶芸
立体造形である陶芸では、習いはじめてすぐに思うような作品を仕上げるのは難しく、経験と集中力が必要になってきます。しかし、土に触れる気持ちよさなどはほかの習い事では味わえないものです。お気に入りの作品が完成したら日常生活で使えるのもメリットのひとつです。

#音楽
ピアノやギターといった楽器の演奏のほか、自分の身体の一部を使ったボーカルトレーニングやコーラスなどがあります。楽器の演奏が上達する、音感やリズム感が身につくといったメリットに加え、声を出すレッスンや管楽器を習うコースなら肺活量を鍛えられます。

社会人が習い事にかける時間や費用はどのくらい?


働きながら習い事をするとなると、仕事帰り、もしくは休日の時間をあてることになります。社会人が1週間のうち習い事にかける時間は、3~4時間が一般的です。プライベートな時間が限られている社会人にとって、あまりにも時間がかかるものは習いにくいですよね。休日に習い事をするのであれば、午前中は習い事に打ち込み、遊びにいくのは午後からといったメリハリのあるライフスタイルを心がける必要がありそうです。 費用の相場は1カ月につき1万円程度という人が多いようです。自己投資と考えれば、もう少し出してもよいと思う人がいるかもしれません。ただし、かかる費用は習い事の種類によっても大きく変わってくるポイントですので、やりたいことと収入とのバランスから総合的に判断するといいでしょう。

社会人の習い事選びで重視したいポイント


実際に習い事をするうえで重視したほうがいいポイントとして、まずあげられるのは「通いやすさ」です。仕事帰りに通うのがメインであれば職場から近いこと、休日に通うのであれば自宅から近いことがポイントになります。離れた場所にあるスクールを選ぶと、残業や公共交通機関の遅れが響いて開始時間に間に合わないといったこともあり得ます。通うこと自体がおっくうになってしまうおそれも考えられますので、なるべく通いやすいスクールを選びましょう。予定を立てづらい人は、都合に合わせて受講できるチケット制のスクールを選ぶという選択肢もあります。 つぎのポイントは「費用が予算内に収まるかどうか」です。あまりに高額だと生活自体に影響が出てしまいます。キャリアアップのため、資格取得のためといった明確な目標があれば収入の20%程度、趣味として楽しみたい場合は収入の5%程度を目安にすると無理なく続けられます。 もっとも重要なポイントは「周りに流されていないか」「本当に自分がやりたいことかどうか」です。友だちが通っているから、人にすすめられたからという理由ではじめると、時間とお金を無駄遣いしてしまう結果になりかねません。せっかくプライベートな時間と費用をかけるのであれば、何を目的に通うのかを明確にして取り組みたいですね。

社会人の習い事はあらゆる可能性が広がる!


健康づくり、ストレス発散、スキルアップなど、習い事をはじめるきっかけは人それぞれです。ひとつの目標を目指してがんばっているうちに、さらなる向上心が芽生えて新たな高みを目指したくなることもあるでしょう。または、レッスンを通してすばらしい仲間や気の合う異性との出会いにつながることもあります。自分自身の可能性を広げるためにも、熱中できる習い事をはじめてみてはいかがでしょうか。