COLUMN

2020.02.16

ジャズダンスに興味がある人必見!まるわかりガイド

運動には興味があっても、激しいスポーツやエクササイズは苦手という人は多いですよね。そんな人には、楽しく体を動かせるダンスが向いています。特に、世界中で愛され、自由な表現方法が特徴的なジャズダンスは初心者でもハードルが低いのでおすすめです。この記事では、ジャズダンスに興味がある人や習ってみたいと考えている人に向けて、ジャズダンスの歴史や種類などの基礎知識、ジャズダンスを習うメリットやおすすめポイントについて紹介します。

そもそもジャズダンスって何?


ダンス初心者や未経験者にとっては、そもそも「ジャズダンス」とは何かがよくわからないでしょう。また、ダンスの専門家のなかでも「こういう音楽でこういう動きをすればジャズダンス」という明確な定義はありません。ジャズダンスは自由で、特定の型にとらわれない動きが特徴的です。それゆえに、さまざまなダンスへと応用がきくダンスともいえます。 あえて説明するなら、「バレエの優美な上品さ」と「ヒップホップの自由でリズミカルな動き」の中間にあるのがジャズダンスなのです。ただし、大雑把にいえば、私たちが目にするダンスのほとんどがジャズダンスに分類されます。そのため、ジャズダンスを踊っている人が各人各様に全く違うタイプの動きをしていても、すべてをジャズダンスといって間違いではありません。ジャズダンスを習うには人に教わるのがスムーズな方法ですが、教室によっても内容が大きく異なります。 ジャズダンスはエンターテインメント界でも需要があり、たとえば宝塚歌劇団や劇団四季などで披露されるのはほとんどがジャズダンスです。とはいえ、宝塚の女性スターたちが華やかに踊るステージと、ブロードウェイを意識した劇団四季のステージでは印象が違ってきます。どちらが優れているというわけではなく、ダンサーの個性によって十人十色の表現が生まれる点こそ、ジャズダンスが世界中に広まった理由のひとつでしょう。体力や運動神経にかかわらず楽しめるため、ダンスを始めたい人にもぴったりのジャンルです。

ジャズダンスの歴史について知ろう!


一般的に、ジャズダンスの起源は20世紀初めのアメリカだとされています。当時、ニューオリンズを中心にアメリカではジャズがダンスミュージックとして大流行していました。そして、黒人たちがジャズに合わせて踊る文化が、ジャズダンスとして広まっていきました。ただし、白人のなかには「タップダンスこそジャズダンスの起源である」と主張する人もいて、はっきりとした定説はありません。ただし、アメリカでさまざまな人種の価値観や音楽ジャンルが組み合わさってジャズダンスが生まれたとはいえるでしょう。 その後、世界中でジャズダンスは親しまれるようになり、それぞれの地域で独自の解釈がなされていきます。現代のジャズダンスは無数の文化が融合し、自由な発展を遂げて表現も多様化しています。たとえば、芸能スクールやフィットネスクラブで講師の指導のもと、課題に取り組むのもジャズダンスの立派な形でしょう。柔軟性を取り入れるために、ジャズダンスの基礎としてバレエを練習させる教室も珍しくありません。 一方、ストリートで若者たちが音楽に乗せて自由に体を動かす、いわゆる「フリースタイル」もジャズダンスのあり方として認められています。ジャズダンスは、型通りの動きを教えられるままに踊るジャンルではありません。本人の想い、感受性など内面的な衝動をダンスで表現することこそが重要な意味を持ちます。人種や年齢、性別などの垣根がなく、あらゆる人々から愛されてきたのもジャズダンスの自由さが魅力的だからでしょう。

知っておきたいジャズダンスの種類


ジャズダンスにはさまざまな種類があります。自分の好みや体格などに合ったダンスを踊れば、よりジャズダンスを楽しむことができますよ。 まず、「スロージャズ」は比較的テンポのゆるい音楽に乗せて踊るジャズダンスです。ジャズダンスのなかでもバレエに近い動きや技が入っているのが特徴的です。全体的に、のびやかでダイナミックに動くダンスが中心になっています。そのため、大きな舞台で映えるダンスでもあり、発表会などでの公演を目指すならぴったりです。ただし、速い動きで技術をカバーすることがしにくいため、多くの練習量が求められます。 つぎに、「ヒップホップジャズ」はベースこそジャズダンスですが、ヒップホップのステップやリズムの取り方などの要素が入ってきます。アップテンポな音楽に乗せて踊ることが多く、やわらかい動きを中心としながらも、ときには激しい動きを取り入れます。スロージャズと比べると即興性や自由度が高いため、感性のおもむくまま体を動かしたい人に向いているでしょう。 さらに、「ジャズファンク」では女性らしい身のこなしが強調されます。ジャズを基盤としながらも、しなやかな動きをファンキーに表現していきます。とにかく切れ味を追求していくジャンルなので、ある程度の体力は必要ですが上手に踊れば精神的な高揚感が得られるダンスです。多くのアイドルやアーティストもパフォーマンスに取り入れており、ダンススキルを高めていくことに目標を置くなら挑戦してみる価値はあります。

ジャズダンスが魅力的なワケ


多くの人がのめり込むジャズダンスの大きな魅力は、「自由度の高さ」だといえます。はっきりとした型がないのがジャズダンスの特徴です。つまり、体が硬かったり、ダンスの経験がほとんどなかったりする人でも、気ままに自分なりのダンスを追及できます。教室に通ったとして、ダンスのアドバイスを受けることはあっても、間違いを指摘されることはほぼありません。日ごろのストレスを思うがまま発散できるのは、ジャズダンスだからこそですね。 ジャズダンスというからには、ジャズに乗って踊るジャンルだと思い込んでいる人もいるでしょう。そのため、ジャズに詳しくない人ほどジャズダンスを始めるのにためらってしまいます。しかし、基本的にどんな音楽でも踊れるのがジャズダンスの面白さです。ヒップホップやファンクなどの黒人音楽はもちろん、流行のポップスもジャズダンスのBGMになりえます。好きな曲に合わせて踊ってみると、レッスン中のやる気もふくらむでしょう。 また、ジャズダンスは激しさだけを追求するジャンルではありませんが、一般的には有酸素運動に該当します。全身運動なのでバランスよく筋肉を鍛えられ、運動不足の解消につながります。筋肉がつくと脂肪燃焼率が高まるので、ダイエットにも効果的です。何より、ジャズダンスは初心者でも安心してダンスの世界に入っていけるジャンルです。心のままに踊るのがジャズダンスの醍醐味です。ほかのジャンルと比べて、前提となるスキルや運動神経のハードルが低いため、始めやすいだけでなく長続きしやすいのが特徴です。いくつになっても満喫できる生涯の趣味になりえるでしょう。

ジャズダンスを習うメリットは多い!


大人になってからジャズダンスを始める人はたくさんいます。子どもから中高年まで、年齢に関係なくジャズダンスは多くのメリットを与えてくれます。 まず、「体力がつく」のは大きな魅力でしょう。単に体を鍛えるだけなら筋トレやジョギングなどの方法もありますが、運動に慣れていない人には「つらい」「きつい」という感情が先立ちます。ジャズダンスなら好きな音楽に合わせて楽しく体を動かすことで、スタミナがつき筋力を鍛えられます。 つぎに、「交友関係が広がる」のもジャズダンスのメリットです。ジャズダンスは、対象年齢を設けていません。そのため、教室に通えば年齢を問わず友達の輪に入っていけます。これまでの生活圏では知り合えなかったような人とも、ダンスを通して気さくに話ができるようになるでしょう。 さらに、「姿勢がよくなる」のも注目したいポイントです。ジャズダンスは普段使わない筋肉を使うため、むくみやこりの対策にもなります。そして、ダンス中に自分の姿勢を意識することで、美しい動きや立ち姿が身につきます。ジャズダンスの感覚を日常生活に活かせば、猫背やガニ股などの改善も期待できるでしょう。 加えて、「リズム感」もジャズダンスによって得られるポイントです。リズム感はカラオケなどで歌う場面だけでなく、「日常会話」「プレゼン」「スピーチ」などにもかかわる能力です。ただし、自力でリズム感を矯正したくても方法がわからない人は多いでしょう。BGMを聞きながら動きを合わせていくダンスはリズム感を養うためにぴったりですし、ジャズダンスならさまざまなリズムやテンポを経験できます。

こんな人はジャズダンスがおすすめ!


ジャズダンスがおすすめなのは、まず「自由な表現がしたい人」です。年齢に関係なく、人前で自分を表現したい欲求はわいてくるものです。とはいえ、ルールに従った表現ではなく、制約のない手段で自分を知ってもらいたいという人は少なくありません。また、決まりごとが多い表現は、レッスンに通うだけでつらくなる場合もあるでしょう。ダンサーの個性を尊重するジャズダンスなら、経験やスキルに関係なく自由な表現を受け入れてもらえます。 「運動不足を解消したい人」や「ダイエットをしたい人」にもジャズダンスはおすすめです。ジャズダンスは必ずしも燃焼カロリーが高いレッスンばかりではありませんが、むくみをほぐしたり適度に汗をかいたりするには向いています。また、レッスンを重ねていくにつれて筋力もついてくるため、太りにくい体づくりには役立つでしょう。 「リズム感を磨きたい人」もジャズダンス向きです。テンポよく体を動かすジャズダンスは、音楽センスを上達させるためにも活用できます。そして、ダンスを始めるにあたって「あらゆる音楽で踊ってみたい人」もジャズダンスに挑戦してみましょう。ヒップホップ、バレエ、日本舞踊など、音楽に合わせて体を動かすジャンルはたくさんあります。しかし、ジャズダンスには音楽の制限がないため、常に新鮮な気持ちでレッスンを受けられます。好きな曲を自分で選んで踊ってみたいと思っている人も、ジャズダンスなら実現しやすいでしょう。

ジャズダンス教室を選ぶポイント


ジャズダンスを始める決心がついたら、つぎはジャズダンス教室を選ぶ番です。自宅でもレッスンは可能ですが、スペースや騒音の問題が出てきます。何より、経験者に指導してもらうほうが上達スピードは速くなりますし、楽しさも増すでしょう。 教室選びでは、事前の見学が大切です。どんな先生がいるのか、レッスンの雰囲気はよさそうかを自分の目で確認しましょう。多くの教室が無料体験レッスンを設けているため、決める前に受けてみるとより深く感覚をつかめます。ホームページなどからもレッスン内容や講師のキャリアはうかがえますが、有名なダンサーでも指導は苦手なケースはあります。自分自身で体感するのがより確実ですね。 そして、無理なく通える立地かも考えます。習い事を続けていると、立地の重要性は徐々に増していくからです。最初はレッスンが楽しくて遠い教室に通っていたとしても、回数を重ねるうちにストレスはたまっていきます。また、交通費も無視できません。遠い場所まで通うのに時間がかかりすぎると、仕事や家事で少し予定がずれただけでレッスンをキャンセルしなくてはいけなくなります。モチベーションを高く保つためにも、自宅や職場から楽に通える教室を探しましょう。 さらに、費用もチェックします。どの程度の情熱でジャズダンスをしたいのか、よく考えて予算を算出しておきましょう。予算についても、やはり教室を直接訪れて説明を受けるのが賢明です。ホームページでは記載されていなかったキャンペーンがある可能性もありますし、疑問点も細かく解消できるからです。さまざまな面から条件に合う教室を選んだうえで、正式に申し込みをしましょう。

まずはダンスレッスンの見学をしてみよう


ジャズダンスは気軽に始められる趣味として、世界中に多くの愛好者がいます。衣装やシューズはそろえなければなりませんが、経験や運動神経は問われないため、大人になってからジャズダンスの魅力に目覚めた人も少なくありません。ダンスそのものの楽しさに加え、ダイエット効果や友達づくり、姿勢やリズム感の矯正など、数多くのメリットも得られます。 そして、ジャズダンスを心おきなく学ぶには、教室選びが大切です。ジャズダンスは教室によって雰囲気や内容、費用などがさまざまだからです。ジャズダンスに興味があるなら、気になる教室を実際に見学してみましょう。インターネットや口コミで集めた情報だけでは、細かい感覚まではわかりません。評判のよい教室も自分に合わない可能性がありますし、その逆もまたしかりです。自分の目で確かめて、間違いないと考えた教室でジャズダンスを始めてみましょう。