COLUMN

2020.03.18

女の子に人気の習い事は何?いつから習わせたらいいの?

将来へのさまざまな可能性を考えて子どもに習い事をさせたいと考える親や祖父母は多いことでしょう。しかし、実際にどんな習い事が向いているのかと考えると迷ってしまうものですよね。また、周囲の同年代の子どもが習い事を始めたと聞くと焦ってしまう親も少なくありません。ただし、習い事にはタイミングがあります。そこで、ここでは、特に女の子にどんな習い事が向いているのか、またいつごろから習い始めさせたらよいのかについて解説します。

女の子といってもタイプはいろいろ

女の子と一口にいっても、子どもによって性格はさまざまです。そして、どのような習い事が向いているかは、それぞれの子どもの性格によって異なってきます。たとえば、活発なタイプの女の子と、おっとりとした性格の女の子では、やりたいと思う習い事は違うものですよね。また、社交的で物怖じせずに行動するようなタイプの子と、ひとりでコツコツと物事に取り組むことが得意な子では、楽しいと感じることは違うものです。 子どもの将来のことを考えすぎるあまりに、つい自分がやらせたいと思う習い事を子どもにすすめてしまう親もいることでしょう。本人の意思に関係なく、健康でいられるようにと体力づくりにつながるような体を動かす習い事をさせたり、女の子なら字がきれいなほうがよいと書道をすすめたりする親もいますよね。また、2018年から始まった小学校の英語教育導入に影響を受けたり、国際的に活躍してほしいと願っていたりすることで、外国語を早くから習わせようと考える親も少なくありません。しかし、子どもの習い事を選ぶ際には、基本的に本人がやりたいと思っているもの、また、実際にやっていて楽しいと感じるものであることが大事です。習い事を決めるときには、その子どもがどのようなタイプであるのかという点が大切となるため、性格を見極めながら本人の意思も尊重しつつ検討するようにしましょう。

誰かの影響で始めるのもあり

習い事を始めさせるタイミングも親が悩むポイントのひとつとなっています。女の子が習い事を始るきっかけとして多いのが、周囲からの影響です。誰かが習い事をしている様子を見て子どもがマネをしてやってみたいと思うことがきっかけとなるケースもあります。また、これから習い事を始めようとしている周囲の子に感化されて一緒に始めたいと考え始める子もいることでしょう。このように誰かの影響で始める傾向は、男の子よりも女の子に多く見られます。女の子が、芸能人やスポーツ選手の活躍する姿に憧れてダンスやスポーツを始める場合には、やりたい気持ちを否定したりせずに、一旦子どもの思いを聞いてあげることが大切です。これは、お姉ちゃんや友達が習い事を始めるのを知って、同じ習い事を始めたいといい出したときなどのケースでも同様となります。 誰かの影響で始める習い事は、結局長続きしないのではと不安に感じて、親は止めたくなってしまうこともありますよね。しかし、誰かの影響であっても、子どもが興味を持ったり、習い事を知ったりするひとつのきっかけに変わりはありません。反対に、親が無理やりすすめて始めさせても本人が興味をまったく感じないことであれば長続きしないものです。本人が本気でやりたいと思っているのであれば、ほかの子からの影響であっても、習い事を始めるきっかけとして問題はありません。

姿勢がよくなり忍耐力も身につくバレエ

女の子を持つお母さんたちに人気の習い事がバレエです。バレエはレッスン中、常に歪みのない正しい体のラインを維持することが求められるため、自然と姿勢が良くなります。また、適度に筋肉が付くため体が引き締まりやすくなる点も魅力です。子どもの頃に自然と身に付い正しい姿勢の取り方は大人になってからも体に良い影響を与えます。背中がシャキッと伸びた姿でいると体のラインがスラリと長く見えてスタイルが良く見えることはありますよね。また、正しい姿勢をしている女性は気品を感じさせます。親であれば、女の子には、将来魅力的な女性になってほしいと願うことでしょう。このため、女の子にバレエを習わせたいという親は多く見られます。さらに、柔軟性も身に付くため、ケガをしにくくなったり、スタイルを維持しやすくなったりといった点もメリットです。加えて、バレエを通して自己表現力が身に付くという点もお母さんたちから人気を集める理由となっています。 一方で、バレエは優雅な見た目とは異なり、練習は厳しいことが一般的です。日々、決められた動きを繰り返しおこなわなければいけないため、レッスンを続けるためには忍耐力や持久力が求められます。習い事を通して、地道に努力する姿勢や集中力を身に付けることも可能です。しかし、まだ社会経験の浅い子どもにとっては、それが重荷となることもあります。また、バレエの教え方は先生によってさまざまです。どのような教え方をする先生がよいというわけではなく、子どもに合った教え方をする先生との出会いが大切となります。このため、バレエを習わせるときには、子どもと先生の相性をよく見極めて選ぶようにしましょう。

体を動かすことが好きならダンスがおすすめ

体を動かすことを楽しいと感じるような活発なタイプの女の子であれば、ダンスがおすすめです。ダンスはリズムに乗りながら長時間踊っているうちに、いつのまにか持久力が身に付きます。また、キレのあるダンスなら瞬発力も鍛えられることでしょう。さらに、リズム感や表現力を体得しやすいというのもメリットです。大人になってからリズム感や表現力を身に付けようとしてもなかなか難しいところがありますよね。しかし、物事をすんなりと吸収し習得する力のある子どもであれば、それも容易に可能となります。そして、子どもにとっては自分自身のスキルアップだけではなく、仲間と一緒に動きを合わせながらひとつの作品を仕上げていくことも楽しみとなります。 また、ダンスは記憶力にも良い効果があるといわれています。ダンスには曲ごとに振り付けがあるため、覚えなければいけないことが思いのほか多いからです。机に向かって暗記させられるのとは違い、ダンスなら楽しみながら頭と体で覚えることができるため、子どもにとって記憶する負担は軽くなります。さらに、ダンスは有酸素運動であるため、酸素が送られた脳が活性化し記憶力が通常よりも高まりやすくなるともいわれているのです。ダンスを習うことで、ほかの学習に対しても記憶力アップに期待がもてるようになります。 ただ、ダンスにはいろいろなジャンルがあります。そのため、どのような曲が好きか、どんな振り付けで踊りたいのかで、教室の選び方は変わってくることを知っておきましょう。たとえば、ハワイの伝統的な民族舞踊であるフラダンスと、ニューヨーク生まれのヒップホップとでは動きの内容はまったく異なりますよね。ジャズの音楽のリズムとともに踊るジャズダンスやチアリーディングで知られるチアダンスも異なる種類のダンスです。子どもからどのようなダンスをしたいのかを聞き取り、その思いに合った教室を上手に探してあげましょう。

野外活動で適応力が身につくガールスカウト

野外活動をメインとしたさまざまな体験ができるのがガールスカウトです。もともと、イギリスで始まった青少年向けの教育活動で、ボーイスカウトの女の子版として設立されました。ガールスカウトにはさまざまな年齢の子どもが参加し、地域の人などと交流するイベントも多くおこなわれています。このため、多くの人と触れ合うなかで自然とコミュニケーション力が身につき、社会性が育まれるというメリットがあるのです。また、活動のなかでは、さまざまな取り組みに挑戦することもあります。日常生活では体験することのない新しいチャレンジをすることで、問題解決能力や自主性が培われるという点もガールスカウトの魅力です。 このように、ガールスカウトでは普段できないような体験ができたり、幅広い年齢の人と接したりする機会を持つことができます。交流が持てる相手としては幼稚園児から高齢者までさまざまです。さらに、ガールスカウトは世界的な活動となっていて、他国のガールスカウト団体との交流イベントもおこなわれています。このため、同年代以外の人とのかかわりを持ちたいという女の子やさまざまな国籍の人とも交流したいと思う女の子に向いている習い事です。社会に出ると自分の頭で考える力や、人と協力して上手に物事を進めていく協調性などが求められるシーンは多くあります。ガールスカウトに参加すれば、将来社会に出てからも役に立つようなこれらの力を身に付けることも可能となります。

五感を刺激して脳を活性化するピアノ

古くから女の子の習い事というと定番としてピアノが挙げられます。ピアノは、体のさまざまな感覚に刺激を与え、脳を活性化させる習い事です。1つの曲を弾くだけでも、楽譜を目で追いながら、左右の手を別々に動かさなければいけません。さらに、足ではペダルの操作もします。そして、体中に刺激を与えながら演奏して出てきた音によって、今度は聴覚にも刺激を与えるのです。そして、このような刺激は脳を活性化させるため、記憶力の向上や左右の脳の連携の強化にもつながるといわれています。また、小さいころから音楽に触れることで音感も身に付きやすくなるというのもピアノを習うメリットです。音楽の基本的な知識や感覚を持っておけば、学校の音楽の授業も理解しやすくなるでしょう。 ピアノの教室は、個人が細々と活動しているものから全国的に展開しているものまであり、規模はさまざまです。先生も数人のみを担当している人もいれば、数多くの生徒に教えている人もいます。ピアノを習わせる目的によって、どのような教室や先生が適しているかは違ってきます。ただし、生徒が多い先生のもとでは定期的に発表会が開催されることが一般的です。このため、長く習い続けさせたいのであれば、多くの生徒に教えている先生を選んだほうが目標が定めやすいため、子どもが練習を続けやすくなります。

美しい字が自信につながる習字

インターネットの普及により、かつてに比べると手紙などを手書きで出す機会は少なくなってきていますよね。とはいえ、字を書く機会がなくなっているというわけではありません。普段は自分の字の汚さが気にならない人でも、冠婚葬祭のときに人前で、手書きで名前を書かなければいけなくなり、慌ててしまった経験を持つ人もいるでしょう。もともと字を書くことが苦手な人は、普段書く機会を失っていると、さらに苦手意識が高まるものです。そのため、女の子には早くから習字を習わせておいて、いざというシーンでも苦手意識を持つことなく、ある程度きれいな字が書けるようしておきたいと考える親は多くいます。また、習字では字の書き方を教わるだけではなく、字を書く際に姿勢を正すよう指導を受けることが一般的です。さらに、一文字ずつ形や書き順に気を付けながら書き進めていくため、集中力の向上にも役立ちます。

おしゃべり好きなら英会話教室も

一般的に、女の子は男の子に比べて社交性に優れているケースが多いといわれています。英会話を上達させるためには、まず、積極的に話しかけることが大切です。話しをする際に受け身とならず、自分から声をかけられる女の子は英語が上達しやすいでしょう。そもそも、子どもは大人に比べると吸収力が早いといわれています。慣れない英語でも、素直に英語を受け入れ、思いのほか早く慣れてしまうケースは少なくありません。特におしゃべりが好きな女の子なら、英語で話しかけることに抵抗感を持つこともないため、自然に英語が頭に入りやすくなります。物怖じせずに人と話そうとする姿勢が持てる子供であれば、語学系の習い事は向いていると考えてよいでしょう。早くから英語に慣れ親しんでおけば、学校での英語学習への拒否反応もなくなり、将来の興味の幅も広がります。

習わせる前に費用面のチェックを

子どもに習い事をさせることはそのときに楽しめるだけではなく、将来的にもさまざまなメリットにつながります。ただし、女の子の習い事は、発表会の衣裳を用意しなければいけなかったり参加費用が必要だったりと、思わぬところで費用がかかるケースもあるため注意が必要です。バレエやピアノの発表会のときに着る衣裳などは、男の子の習い事にかかる費用に比べると、何倍もかかることが多くなっています。スポーツや音楽系の習い事なら定期的に道具を変えなければいけないこともあり、そのたびに新たに買い揃える必要が出る場合もあります。 親や祖父母なら、子どものためになる習い事であればできる限り体験させていあげたいと考えますよね。しかし、お金は無限にかけられないのが現実です。実際に習い事を始めさせて、本人が楽しんでいるのに、お金が厳しくなってやめさせなければいけなくなってしまっては、親も子も辛くなります。習わせる前に、月謝だけでなく、トータルでいくらかかるかという点にもしっかりと目を向けて、習い事を検討するようにしましょう。

親の思いを押し付けないことが大事

同性の子どもである女の子の場合、母親はつい、昔自分が習いたかったものを習わせたいと考えがちです。また、親なりに子どもにとって良い影響があるものをと自分が習わせたいと感じた習い事を習わせる傾向も強くなっています。しかし、実際に習うのはあくまでも子どもであるということを忘れないようにしましょう。結局は、本人が習いたいと思うものでないと長続きしません。このため、親が無理やり習わせるような形とならないようにすることが大切です。本当に子どもが習いたいと思うものを習わせることが子どもにとっては一番良い選択となります。 ダンスを格好良く踊る有名人や友達などを見て自分も習いたいと子どもが言い出したら、費用面をチェックした後、まずは無料体験レッスンに参加させてみるのもよいでしょう。実際に体験することで、子ども自身も本当に興味があるかどうかを改めて考えられる良い機会となるでしょう。