初心者から挑戦できるPOPPING ポップダンス
POPPING ポップダンスとは
![](http://www.e-t-c.net/wp-content/uploads/2019/10/pc10_11.png)
オールドスクールに分類されるストリートダンスの一つで、名称の由来は筋肉を弾く(ポップ)ことからきています。
1970年代後半に流行していたロボットダンスの動きに筋肉を弾いて身体に電気が走ったように見せるテクニックを取り入れて発展させたのが始まりとされ、“Electric
Boogaloos”というダンスチームが人気音楽番組「SOUL TRAIN」に出演した事で有名になった。“Electric
Boogaloos”はPOPPINGというダンスを全世界に広めたオリジネーターとして現在でも世界中からリスペクトされています。
POPPINGは筋肉を弾く「ポップ」の他に「ウェーブ」「ムーンウォーク」「ブガルー」などの基本テクニックがあります。
ストリートダンスの中でも歴史の長いポップダンスの豆知識
![ポップダンスイメージ](https://www.e-t-c.net/wp-content/themes/pgfamily/asset/img/genre_details/pop_564_362_1.jpg)
元々ストリートダンスは黒人文化の中で発展してきたものであり、「黒人が踊るもの」として踊る場所が限られていました。そんなストリートダンスが注目を浴びるきっかけとなったのが、1970年代のことです。黒人がダンスを披露するテレビ番組「ソウル・トレイン」が放送され、全米で大ヒットする番組となりました。それと同時にストリートダンスもアメリカ全体に広がり、ソウル・トレインを通して様々なダンスが知られることとなります。ちなみにこの番組を通して、ブレイクダンスやロックダンス、ワック/パンキングなどのジャンルが有名になりました。
ポップダンスが誕生したと言われているのは、1978年のこと。マイケル・ジャクソンの師匠と言われている、ブガルー・サム
とポッピン・ピートの2人で結成されるダンスチームエレクトリック・ブガルーズが開発したという説が有力です。そして、1984年に世界中にストリートダンスブームを引き起こすきっかけとなる映画『ブレイクダンス』が公開され、これで取り上げられたことから、ポップも世界的に有名なジャンルへと成長しました。ちなみにポップという名前は筋肉を弾く”POP”という単語が由来しており、その名の通り、筋肉を弾くロボットのような動きが特徴的なジャンルです。
初心者が知っておきたい
ポップダンスの種類
![ポップダンスを踊っている写真](https://www.e-t-c.net/wp-content/themes/pgfamily/asset/img/genre_details/pop_564_362_2.jpg)
ポップには様々なスタイルが存在しており、同じポップという括りでも全く別物に見えるとよく言われています。そんなポップダンスの種類を見ていきましょう。
ポッピング
ポッピングは筋肉を弾くことに重点を置いたスタイルで、ポップの中でも王道と言えるでしょう。代表的な技には人やウェーブなどが挙げられ、マイケル・ジャクソンのダンスもポッピングに分類されます。
ロボットダンス
元々ポップというジャンルはロボットダンスから生まれたと言われており、ロボットをイメージさせるようなゆっくり動いて止まるという動作を繰り返すのが特徴です。ロボットダンスは「ウィーンガシャン」という音をイメージすると良いでしょう。止まるときは全身に力を入れる、動くときは脱力するのがロボットダンスのコツです。
アニメーションダンス
パントマイムなど不思議な動きに特化したジャンルがアニメーションダンスです。ポップは筋肉を弾くのが特徴ですが、アニメーションダンスにはあまりこの要素は含まれておらず、なめらかにぬるっと動くのが印象的なジャンルでしょう。ちなみにマイケル・ジャクソンを代表する技であるムーン・ウォークもアニメーションダンスに分類されます。
ブガルー
ブガルーはポップダンスを生み出したブガルー・サムが踊っていたスタイルであることから名付けられました。ポップの要素に加えて、腕や脚を豪快に回す動きが特徴的なジャンルです。
初心者が理解したい
ポップダンスの特徴
![ポップダンスを踊っている写真](https://www.e-t-c.net/wp-content/themes/pgfamily/asset/img/genre_details/pop_564_362_3.jpg)
先述の通り、ポップダンスには様々な派生ジャンルが存在しており、一概には言えませんが、筋肉を弾くポップと、なめらかに動くウェーブなどを組み合わせて強弱を大きくすることで派手に見せる部分は共通しています。元々ロボットダンスがベースとなって誕生したことから、どのジャンルも人間離れした不思議な動きが特徴的なジャンルと言えるでしょう。ちなみにポップというジャンルは1970年代に登場したジャンルであり、ブレイクダンスなど先ほど挙げたジャンルと共に「オールドスクール」というジャンルに分類されます。
オールドスクールダンスはファンクミュージックなど、テンポが速い4つ打ちのビートが強めのファンクミュージックで踊ることが多く、ポップも同様です。また、EDMも4つ打ちの要素が強いことから、ポップと相性が良く、ポップのダンスバトルではこの2つのジャンルの曲がかかりやすい傾向があります。
初心者ができるようになりたい
ポップダンスのテクニック
![ポップダンスを踊っている写真](https://www.e-t-c.net/wp-content/themes/pgfamily/asset/img/genre_details/pop_564_362_4.jpg)
ポップダンスはスペースを使わず気軽に練習できる技も多いです。ここでは代表的な技を紹介するのでぜひ練習してみてください。
アイソレーション
アイソレーションは技と言うよりは、ポップというジャンルに挑戦するにあたって特に大切な基礎であり、アイソレーションが上達することでポップ以外のジャンルに挑戦するときも動きが見やすくなります。アイソレーションとは、体の部位1つだけを独立して動かすことを言います。首から下を一切動かさないようにしたうえで、首を前後左右に動かしたり、回したりするのがアイソレーションです。特にポップでは首・胸・腰・肩のアイソレーションが重要となります。アイソレーションの練習は体の可動域が広くなり、ダンスを大きく見せるうえでも重要なので、上達しても継続して練習を続けましょう。
ヒット
ヒットはポップというジャンルを代表する動きであり、体の筋肉に瞬間的に力を入れて抜く動作のことを言います。ポップだと良く腕や胸、脚のヒットをすることが多いでしょう。段々慣れてくると、ヒットが強くなり、よりロボットに近い動きに見えるようになります。
ウェーブ
ウェーブは体のパーツを一つずつ動かして波のように見せる動きのことを言います。ウェーブだと主に腕や全身のウェーブを取り入れることが多いですが、慣れてくると脚だけ、片腕だけのウェーブなども自在に操れるようになります。全身のウェーブは片足を前に出した状態でまっすぐ立ち、頭・首・胸・腰を順に前に出すことで波のように見えます。また、腕のウェーブはまず両腕をまっすぐ平行に伸ばします。その状態から右手の第二関節・右手首・右肘・右肩・左肩・左肘・左手首・左手の第二関節という順になめらかに動かします。最初のうちはぎこちないですが、練習次第で段々なめらかに見えるようになるので、ウェーブも継続して練習することが大切です。
スライド
スライドは地面の上を滑っているかのように動く技です。マイケル・ジャクソンのムーン・ウォークで一気に有名になった技であり、ムーン・ウォークの正式名称は「バックスライド」と言います。バックスライド以外にも左右に動くサイドスライドなどがあり、スライドはつま先とかかとの体重移動がカギとなります。
タット
タット(Tut)は元々ツタンカーメン(Tutankhamen)を短くした名前であり、その名の通り、古代エジプトをイメージした、腕を直角に伸ばした動きが特徴的な技です。腕・手首を直角に曲げて、ひとつひとつポーズを取る技であり、ウェーブと組み合わせると見栄えが良くなります。また、2008年頃から、指をタットのように直角に動かすフィンガータットがアメリカで流行し、日本でも有名アーティストが振り付けに多く取り入れていることから、今では「タッティング」と独立したジャンルで呼ばれるほどの知名度を誇る技となっています。タットは腕の動きがメインとなるので、ブレイクダンスのフロア技と組み合わせることも多いです。
ポップダンスは個性が出る!自分なりのスタイルを確立しよう!
![ポップダンスを踊っている写真](https://www.e-t-c.net/wp-content/themes/pgfamily/asset/img/genre_details/pop_564_362_5.jpg)
ポップダンスは派生ジャンルがたくさんあるだけでなく、ロックダンスやブレイクダンスなど様々なジャンルと相性が良いです。そのため、スタイルも十人十色と言えるでしょう。実際に同じ「ポップダンサー」という括りでもスタイルに大きな差があります。色々なポッパーのダンスを見てスタイルを取り入れ、自分なりのダンススタイルを確立させましょう。