初心者から挑戦できる
ジャズダンス
JAZZダンスとは

ジャズダンスは「身体を引き上げること」や「身体の軸」を意識したバレエの優美な上品さと、自由でリズミカルなヒップホップダンスの中間のようなイメージで、身体全体を使った表現豊かなダンスです。
例えば、宝塚や、劇団四季、テーマパークのショーなどで踊られているものは、ジャズダンスになります。バランス・柔軟性・ターン・ジャンプなど基礎をしっかりやっていくレッスンになるので、ダンス未経験者や初心者の方も無理なく楽しめるダンスの一つです。
そして、形にとらわれず自由に表現出来るため、本人の感受性や想いがとても重要になります。踊る音楽を聴いて、どのように感じてどのように身体で表現していけるか、それを楽しんでいけるのもジャズダンスの魅力です。
ジャズダンスの歴史は1920年代に始まった!
進化を続けるジャズダンスの豆知識も紹介

ジャズダンスの歴史が始まったのは、1920年代と言われています。黒人奴隷とアイリッシュ移民に多大な影響を受けたダンスで、ジャズの音楽に合わせて踊っていたことからジャズダンスと呼ばれるようになりました。当時は黒人ダンサーが多く、アフリカのコンゴ舞踊がルーツと言われることも多いジャズダンスですが、白人にとってはヨーロッパ発祥のタップダンスが、ジャズダンスのルーツではないかという説もあります。1930年代後半になると、ブロードウェイミュージカルでもジャズダンスが踊られるようになり、多くの人達にジャズダンスという名前が広まりました。その後はショービジネスの世界で発展を遂げ、様々な音楽や文化を取り入れながら進化し続けています。
ジャズダンスを語る上で欠かせない人物がユージン・ルイス・ファチュートです。ジャズダンスキングと呼ばれた人物で、ジャズダンスというジャンルを確立した1人とも言われています。世界中で活躍するダンサー達を指導してきた人物ですが、不慮の事故により半身不随となってしまいます。しかし、リハビリの結果見事ダンサーに復帰し、リハビリ中に自身で考案した「ルイジテクニック」を世に広めたことでも知られるダンサーです。
初心者が知っておきたい
ジャズダンスの種類

ジャズダンスは様々な国の文化や音楽を取りいれ進化し続けてきたダンスということで、複数のジャンルが存在します。ここからは、その中でも代表的なものをいくつか紹介していきます。
ジャズ・ファンク
ジャズダンスに、女性らしい動きやセクシーさを取り入れたものがジャズ・ファンクです。明確な定義があるわけではないですが、ダンスのキレや美しさを重視するものが多いです。テーマやキャラクターによってタイプも変わり、女性のセクシーさを追求したものや、ファンキーな切れのある動きを全面に押し出すようなダンスもあります。ダンス中に着る衣装も多種多様で、露出度が高いセクシーなものから、コスプレのようなコミカルなものまで、様々な衣装に身を包み踊る自由度の高いダンスです。
ジャズヒップホップ
ジャズヒップホップは、ジャズダンスにヒップホップの要素を取り入れたダンスです。ジャズダンスは即興演奏に合わせてしなやかに踊るのが特徴ですが、ジャズヒップホップは一定のビートを刻む音楽に合わせて、ノリやグルーブを重視して踊られる傾向にあります。明確な定義はないですが、オーソドックスなジャズダンスに比べるとリズムやステップに重きを置いた振り付けが多いです。ジャズヒップホップという名前の通り、音楽もヒップホップ系のアップテンポなものがよく使われます。
R&Bジャズ
ジャズダンスのしなやかな動きと、R&B独特のノリを融合させたものがR&Bジャズです。オシャレなR&Bの曲に合わせて、ジャズダンスならではのしなやかな動きで様々な表現をします。ジャズとは違った独特のノリやリズム感が求められるダンスで、音の表現や魅せることを重視されるのが特徴です。
ストリートジャズ
ストリートジャズは定義が難しいジャンルで、非常に幅広い意味合いで使われています。ジャズヒップホップやR&Bジャズもストリートジャズの一種として呼ばれることもあり、定義は人それぞれです。ジャズダンスをベースとしながら、踊る人が自分の感性で様々なジャンルの踊りを取り入れたものを、ストリートジャズと呼ぶ人が多いです。
ヒールジャズ
ジャズダンスとヒールダンスを融合させたジャンルで、ヒールを履きながら曲に合わせで踊ります。タップダンスがルーツということで、フットワークやステップが重要になるダンスです。ダンスの技術だけではなく、ヒールを履いた状態で自由に動くテクニックも必要になります。女性らしいプロポーションや、セクシーな仕草を見に付けたいという方にも人気のダンスです。
初心者が理解したい
ジャズダンスの特徴

ジャズダンスはそれほど定義が明確ではなく、様々な解釈ができるため自由度が高いという特徴があります。ジャズミュージックに合わせて踊れば、何でもジャズダンスと呼ばれてしまうことも多いです。ヒップホップやR&Bなど、様々なジャンルの音楽やダンスと融合したジャズダンスもあり、種類が豊富ということで初心者にも比較的受け入れやすいジャンルです。ジャズダンスのレッスンを行っているスクールも多く、ダンス未経験者でも気軽に始めやすいのも魅力の1つでしょう。テクニック的なことを言えば、バレエがルーツになっていることもあり、バレエの代表的な技が多用されるのもジャズダンスの特徴の1つと言えます。
初心者ができるようになりたい
ジャズダンスの技
ジャズダンスを踊るためには、様々な技を身に付ける必要があります。では、ジャズダンスにはどんな技があるのかを詳しく見ていきましょう。
パッセ
パッセはバレエでも用いられる、ジャズダンスの基本技です。足を三角形の形にするテクニックで、ジャズダンスには足を開いた状態にするものと、平行にするものの2種類あります。まずは両腕を横に伸ばした状態で、右足の小指を左の膝につくように曲げて三角形を作ります。背すじはしっかり伸ばした状態にするのがポイントです。これを左右の足でリズムに合わせて行ってください。足を平行にするパッセは、膝を前に出して横から見た時に足が三角形になる状態にします。
シャッセ
シャッセは様々な動作の繋ぎにもなる技で、社交ダンスやフィギュアスケートなどでも使われています。腕をサイドに広げた状態、もしくは上に上げた状態で右足を前に出し、追いかけるようにもう左足を前に出します。その時に軽くジャンプし、着地したと同時に右足を右へスライドさせ、左足を前に出すという動作を繰り返すのがシャッセです。足はクロスさせず、開いた状態にするのがポイントです。
コントラクション
コントラクションはジャズダンスの伝統的な技で、収縮という意味を持っています。体を収縮させ、横から見た時にCの形にする技です。膝を軽く曲げ腕と肩を前に出し、前かがみになるような状態がコントラクションです。背中が斜め上から引っ張られているようなイメージを持つとよいでしょう。
ファンキック
ファンキックは足を大きく蹴り上げる技で、ロンデジャンプと呼ばれることもあります。右足を左足にクロスさせ、そこから扇状に高く上げて右へ降ろします。足と同時に腕を大きく上げて、足を降ろすのと一緒に腕を滑らかに降ろすのもポイントです。足を伸ばした状態でファンキックに入る場合と、足を曲げた状態で入る場合がありますが、ファンキック中は基本的に足をストレッチして伸ばした状態になります。
ヒッチキック
ヒッチキックもファンキックと同じように、足を大きく蹴り上げる技です。まず左の膝を上げて右足でジャンプします。ジャンプ中に左右の足を入れ替え、左足で着地すると同時に右足を高くキックするのがヒッチキックです。腕はジャンプと一緒に大きく振り上げ、着地する時にゆっくりと降ろします。
ダンス初心者も
ジャズダンスを始めてみよう!

ジャズダンスと言うとジャズの音楽に合わせて踊るというイメージがあるかもしれません。しかし、ジャズダンスは非常に自由度の高いダンスで、ヒップホップやR&Bなど様々な音楽に合わせて楽しむことができるダンスです。しなやかな女性らしい動きから、キレのあるアップテンポなダンスまで、自分の好みに合わせて色々な楽しみ方ができるジャンルなので、ダンス未経験の方も始めてみてはいかがでしょうか。
ジャズダンス練習動画
ETCダンススクールのインストラクターがジャズダンス初心者、経験者のために作成した動画となります。
ジャズダンスをこれから始める方、より上達したい方はぜひご参照ください。