初心者から挑戦できる
テーマパークダンス
テーマパークダンスとは
テーマパークダンスとは、全国にあるテーマパークのショーなどで用いられているダンスで、基礎にバレエやジャズなどのリズムを取り入れ、そこにエンターテイメント性をプラスして表現するダンスジャンルです。
テーマパークダンスの特徴は、観ている人を笑顔にする。観ている人に幸せを届ける。ということが、1番重要視されています。
テーマパークダンスはテーマパークの歴史とともに発展してきたジャンル
テーマパークダンスはシアタージャズがベースとなってはいますが、HIPHOPやジャズなどのようにダンスのジャンルの一つではなく、あくまでテーマパークで流れる楽曲に合わせて踊ることを言います。シアタージャズのベースであるジャズダンスが誕生したのは、アメリカでジャズミュージックが流行した1920年頃と言われています。それまでのダンスはビートに合わせて踊る要素が強い傾向がありましたが、1950年代に入ってからビートよりもメロディーに合わせて踊るシアタージャズが登場します。そして、1959年にアメリカ・フロリダにウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートが完成したことで、ショーやパレードで音楽に合わせて踊るという文化ができ、この時期にテーマパークダンスが誕生しました。
日本においてテーマパークダンスが知られるようになったのは、1983年の東京ディズニーリゾートの完成が大きいでしょう。それまでも遊園地で音楽に合わせて踊るダンサーは存在していました。しかし、当時はテーマパークダンスのレッスンも開講されておらず、基本的にはジャズダンスやクラシックバレエを習っている人が目指すものでした。そこでディズニーランドが完成したことで、スタッフの中でも特に華やかな仕事であるダンサーという立ち位置が注目されるようになり、「自分も夢の国でダンサーとしてパレードやショーに出てみたい」という人が増え、テーマパークのダンサーを目指す人が増えていきます。
また、ディズニーランドのショーで流れる楽曲がCD化され、パレードやショーで踊っている振り付けを真似する熱狂的なファンも続出。ここから、自分もディズニーランドのショーのダンスを真似してみたいという人が増え、テーマパークダンスというジャンルが広がっていきます。やはりテーマパークダンスの受講者はテーマパークのダンサーになりきりたいという希望を持っている人が多いことから、日本だとテーマパークダンスのレッスンでは、ディズニーランドやユニバーサル・スタジオ・ジャパンのショー・パレードで用いられる楽曲が良く選ばれています。
また、テーマパークのショーやパレードで用いられる楽曲はその時代に流行した音楽が影響していることが多いです。そのため、かつてはスウィング・ジャズをはじめとするジャズミュージックが多い傾向があり、基本的にはジャズダンスがベースでしたが、ポップスなどに合わせて踊る機会も増え、テーマパークダンサーにはHIPHOPなど、ストリートダンスのスキルも求められるようになってきています。
初心者が理解したい
テーマパークダンスの特徴
テーマパークのダンサーは、楽しそうに楽曲に合わせて踊ることが求められます。そのため、テーマパークダンスにおいても、見ている人が楽しいと思えるように笑顔で踊ることが大切です。また、テーマパークでは遠くにいる人もしっかり見えるように大きく踊ることも大切でしょう。そのため、テーマパークダンスではシアタージャズと比べて、腕をしっかり伸ばして大きく踊るという特徴もあります。動きとしては、手足を限界よりもあと1cm先に伸ばすことをイメージして踊ると良いでしょう。
初心者ができるようになりたい
テーマパークダンスの技
テーマパークダンスは色々なジャンルの動きを取り入れたダンスです。それではテーマパークダンスの代表的な技を見ていきましょう。
ターン
やはりテーマパークダンスでも代表的なのはターンでしょう。テーマパークで踊るダンサーのようにキレイに回ってみたいと思っている人は多いです。ターンはジャズダンスやクラシックバレエなど様々なダンスの基本中の基本の技ですが、体の軸がぶれてしまうとキレイに回れないので、実は難易度が高い技でもあります。ターンは時計回りに回りたい場合は右手と左足を前に出し、左手を左に水平に伸ばして腕を右に振った勢いで左足に体重を乗せて回ります。この際、右足はしっかり曲げるのがキレイに見えるポイントです。また、初心者だと足に体重を乗せる感覚がわからない人もいるでしょう。基本的には頭から軸足にかけて一本の棒が入っているイメージで回ると、ブレずに回れます。
ターンは体幹が重要であり、きれいなターンを目指すなら腹筋や背筋のトレーニングも大切です。また、テーマパークダンスはシアタージャズが基本。そこでシアタージャズではターンをする際に、できるだけギリギリまで首を前に残すことが求められます。そうすることで何回回っても目が回らずに済むのです。しかし、これも初心者がやってみると首を回す勢いで体幹がブレてしまうことが多々あります。
練習あるのみなので、たくさん練習してきれいなターンを目指しましょう。
ある程度練習してみて、ブレずにターンができるようになったら、2回転や3回転、回る度にかかとを地面につけ、勢いをつけてまた回るピルエットターンも練習してみてください。
アクセルターン
ジャンプをして一回転をするのがアクセルターンで、アクセルアンプとも呼ばれます。右足を前に出して、上半身は左にひねった状態をスタートの姿勢とし、そこから右足で踏み込んでジャンプをしながら、右腕は上、左腕は横に伸ばして回りながら飛びましょう。着地がきれいであればあるほど、アクセルターンは映えるので、きれいに見えるように練習してください。
テーマパークダンスを上達させるにはどんなジャンルをやるのが良い?
テーマパークダンスはあくまでテーマパークで流れる楽曲に合わせて踊るものなので、ダンススタジオのレッスンだと、基礎ができていない故にレッスンについていけないという人もいるでしょう。そこで、テーマパークダンスに挑戦するならやっておきたいダンスのジャンルを紹介します。
ジャズダンス
やはりテーマパークダンスのベースとなっているのはジャズダンスなので、ジャズダンスを経験している人とそうでない人では大きな差が出ます。特にシアタージャズはミュージカルなどで使われている楽曲をレッスンに使うことが多いことから、ダンス初心者でも入りやすいでしょう。しっかり基礎を練習したいなら、モダンジャズなどに挑戦するのもおすすめです。
ジャズヒップホップ
年々テーマパークで用いる楽曲はテンポが上がり、ストリートダンス要素も強くなってきています。そこでおすすめするのがジャズダンスにヒップホップ要素を取り入れたジャズヒップホップです。K-POPや日本のアイドルのダンスの基礎となるジャンルでもあり、経験しておくことでテーマパークダンス以外にも踊れるダンスの幅が広がるでしょう。
クラシックバレエ
よりしっかり基礎を身に着けたいと思っているならクラシックバレエがおすすめです。ショーに必要なきれいな所作が身に着くうえに、バレエは体幹が鍛えられることから、大きく動くことが求められるテーマパークダンスで勢い良く大きな振り付けを踊ってもブレずにきれいに見えるようになります。
テーマパークダンスはテーマパークのダンサー気分が味わえる!
テーマパークダンスでは基本的にレッスンで、実際にテーマパークで使われている楽曲を用いることも多く、レッスンの時間内だけでもテーマパークのダンサーになった気分が味わえます。基本的にレッスン参加者は、みんなテーマパークが好きという人が多く、初心者でも敷居が高くないジャンルなのでぜひ挑戦してみてください。